小説の書き方を調べていると、よく《プロット》という言葉を耳にすると思います。
すそひろのブログでも、小説の書き方の手順を説明する際に、《プロットを立てる》ことについて少し触れています。
「何を書けばいいのか分からない」
「序盤は書けるのに途中でピタリと筆が止まる」
心当たりのある方は、プロットを立てること試してみることをおすすめします。
頭の中にある物語が整理されるので、すっきりと小説を書きやすくなります。
プロットとは?
プロット・・・筋書。小説の設計書のようなもののこと
小説を書くための道しるべになるものです。
始めにお話しておきますが、プロットの書き方に正解はありません。
人によって書き方やツール、管理方法は違うので、ここでは一般的によく書かれる項目に絞って解説していきます。
プロットに書かれることが多い項目
1.キャラクター設定
2.世界観設定
3.ストーリー全体のあらすじ
4.1話ごとのあらすじ
1と2の設定関係はプロットに含めない方も多いかもしれませんが、個人的には小説の筋書きを書く際に詰めておいた方がいい点なので一緒に扱っていきます。
1.キャラクター設定
小説を書く場合、最初に登場人物の設定を考えます。
・名前
・性別
・年齢
・見た目
・性格
などを決めておくことで、物語の中で描写しやすくなり、矛盾が生まれにくくなります。
2.世界観設定
特にファンタジーなどを書くときに必要なのが、世界観の設定です。
・時代
・衣食住の環境
・魔法や魔物などの有無
・立地
・勢力関係
その物語の中での常識を決める作業をすることで、ストーリーに深みが出たり、ストーリー内の一貫性が出たりします。
分かりやすい例として、世界的に有名なファンタジーである【ハリー・ポッターシリーズ】の世界観では、【死の呪文】というものがあります。禁忌とされているもので、使うと罰せられるという決まりがあります。
この時点で、魔法世界に、法律、秩序があることがわかりますよね。法律があるということは、それを築いた国や何かしらの団体、社会があるということもわかります。
また、【ハリー・ポッターシリーズ】の中では、死者をよみがえらせる呪文はなく、死者をよみがえらせることは出来ないとされています。
この点も世界観を築く上での大きなポイントです。
魔法のある世界観の作品はたくさんありますが、蘇生魔法がある場合とない場合があります。
これによってその世界の倫理観や死というものの重さが変わってきます。
一見便利な【魔法】というツールですが、何ができて、何ができないのかを明記することで、作品の中の価値観などはかなり大きく変化します。
ぜひ、ファンタジーを考える場合は、世界観をしっかり練るようにしてみることがおすすめです。
3.ストーリー全体のあらすじ
設定を練ることができたら、ストーリーの大筋を書いていきます。
書き方は人によって様々ですが、まずは箇条書きでも大丈夫。
書きたい出来事やシーンを書いていきましょう。
この時、付箋に書いておくと、並べ替えてストーリーの構成を練ることができるのでおすすめです。
出版されている小説を読んでみると、物語の構成、いわゆる法則と呼ばれるものがあることがわかります。
簡単な法則として、誰しもが小学校で習ったことがあると思いますが【起承転結】【序破急】などという文章の組み立て方があります。
これは小説や映画などでもよく用いられているので、ストーリーの流れを作る際に意識しておくと、物語の流れができてよいです。
4.1話ごとのあらすじ
全体の流れができたら、次は中身の肉付けです。
短編の場合は、そこまで綿密でなくてもよいかもしれませんが、長編になる場合は、1話ごとに何を書くかの肉付けが必要になってきます。
ある程度1話ごとの内容を決めていないと、途中で矛盾が出たり、書きたいシーンまでの間に失速して、モチベーションを失い、最悪の場合は小説を書けなくなったりすることもあります。
完結まで書くにはある程度、決めておく方がスムーズですので、自分に分かりやすい形でよいので1話ごとの書く内容まで考えておくことがおすすめです。
以上がプロットを書く大まかな手順です。
もちろんプロットの立て方は、人によって異なりますので、ご自身のアイデアが湧きやすい方法で小説家ライフを楽しみましょう。
コメント